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2019年1月16日水曜日

「せいを」の詩

これは、「せいを」の詩です。

え?「○○を」という詩人が居る?そのパクリだって?

まぁそうともとれるかもしれません。そう受け取っても結構です。

それは詩に於いても同じ。皆さんが受け取るように詩は形を変えます。

というわけで、詩。



言葉

あなたが今使った、その言葉

はじめて使った時を思い出してみてください


その時はもっと、不安や興奮とともに発したはずなんです


もっと愛着をもって言葉を発してみてください

そうすれば自然と、発する言葉自体も、新鮮で美しいものになるはずだから



あの人

私はただ

あの人がまとう光を

反射しているだけなのです


誰だって

他人は光を纏っているように見えるし

自分はその光を反射しているだけのように感じるのです




泪というのは、不思議なもので

どのように考えても理由付けが出来ないような場面で

一つ零れたと思ったら、その姿が不可算になったりする


ところが、ここは是非顔を出して欲しいってときに限って

涙腺の奥底で眠ってるんだ



自我

不意に自我の塊がうまれた

自我の塊は他者の模倣によって自我を隠そうとした

けれど結局自我を持つまま死んだ

自我が故に死んだ



この本

この本を何も考えずに人前で読むことができた自分が

同じ本を人前で読めない時期を通り越して

今貴方に読んでいます



幸せの際限

テレビの画面の画素数が

目の画素数に 近づくほど


後ろ歩きで向かっていく

幸せの際限という名の崖に



他人

他人だって

親戚みたいなもんだよ

人間だもの


       せいを




以上です。

ではまた('◇')ゞ